最近、よく耳にするようになりました。
「退職代行」という言葉です。
退職代行という仕組み自体を否定したいわけではなくて、
できればそうならない関係性を、最初から作れたらいいなと思うんです。
会社に行かず、誰とも会わずに、 スマホひとつで、これまでの関係を終わらせてしまう。
経営者の方からすれば、 「どうして、一言もなかったんだろう」と、 ただただ、ぼうぜんとしてしまう。
そんな、すこし悲しいニュースも増えているようです。
でも、ふしぎなのは、 「辞める側」の人だって、最初からそんなふうに 終わらせたかったわけじゃないはずなんですよね。
採用サイトという場所で、僕たちにできること。
それを、すこし考えてみたいと思うんです。
入ってから辞めたくなる場所と、そうじゃない場所

せっかく採用した人が、数ヶ月で心を閉ざしてしまう。
その背景には入り口で手渡された「地図が、 実際の道とあまりに違っていた、という悲しいギャップが隠れています。
- 「求人票」に書いてあったことと、毎日の仕事
裁量があると言いながら、実は細かいマナーや暗黙の了解に縛られていたり。 - 「きみの居場所はここだよ」と言われた場所と、実際の配属先
現場を希望したのに、人手が足りないからと事務に回されてしまったり。 - 外側からは見えなかった、組織の「におい」のようなもの
倫理観や社風が、外向けの発信とすこし違っていたり。
人は「裏切られた」と感じたとき、自分を守るために、一番強い拒絶反応を示します。
それが「もう、ここでは一言も話したくない」という極端な別れを招いてしまう。 なんだか、もったいないなぁ、とおもうのです。
「いいこと」ばかり書かない、という誠実な作法

採用サイトにできることは、立派な宣伝をすることではありません。
どれだけ正直な答えになれるか、だと思うんです。
- 社員の「生の声」を、そのまま載せる
教科書の答えではなく、仕事の「泥臭さ」や「それでも続けている理由」を語ってもらう。 - 極力、赤裸々になってみる
「11時からは接客が重なって、お昼が遅れることもあります」といった、現場の呼吸をそのまま書く。 - 「変化すること」を、先にお伝えしておく
「状況によっては、別の仕事をお願いすることもある」 そんな約束を、最初から丁寧にかわしておく。 - 「向かない人」を明記する勇気を持つ
「スピード感を求める人には、うちののんびりした社風は苦痛かもしれません」と、 あえてお断りの基準を示すことも、ひとつのやさしさです。
いいことばかりを書かない。 それは、相手を突き放すことじゃなくて、 「覚悟」を共有するための、誠実な作法なんだとおもうんです。
採用サイトづくりは、今のチームを見つめ直す時間

もうひとつ、大切なことがあります。 採用サイトを作る過程は、「自分たちの良さを、自分たちで再発見する時間」だということ。
これを専門用語では「インナーブランディング」なんて呼んだりしますが、要は、今いるメンバーが「自分たちの仕事の価値」をもう一度見つめ直す、とても温かい時間のことです。
スタッフへのインタビューや、いつもの仕事風景の撮影。 そのなかで「うちの会社、意外といいところあるじゃないか」と、内側の温度がすこし上がっていく。 それは、近江商人が大切にしてきた「三方よし」の精神に、もういちど立ち返るような作業かもしれません。 その温まった空気が、新しく入る人を自然に迎え入れる「心地よい土壌」になる。 僕は、そう信じているんです。
正直なコミュニケーションが、仲間を呼びいいチームをつくる
退職代行という「仕組み」が必要のない関係性。
それは、入り口である採用サイトで、 どれだけ「正直なコミュニケーション」ができているかにかかっています。
嘘をつかない。背伸びをしない。
滋賀の小さな商いだからこそできる顔の見える発信。
「急がば回れ」と言いますが、 その正直な一歩が、結局は一番いい仲間を連れてきてくれる。
そう思うと、採用サイトづくりが、 すこし、楽しみになってきませんか。
この滋賀という場所で、顔の見える関係性の中で仕事をしているからこそ、こういう正直さが大切なんじゃないかと思っています。
採用サイトを、実際にどう作っていくか
ここまでは、採用サイトに込める「姿勢」の話でした。実際にどう形にしていくかは、こちらの記事でもう少し具体的にお話ししています。
「うちの採用サイト、正直に伝えられているだろうか」そんな風に気になった方は、お気軽にご相談ください。