こだわりポイント概要
- クライアント:御幸森天神宮(大阪市生野区)
- 依頼内容:サーバー移行後の表示エラー対応/サイトリニューアル
- 担当範囲:緊急復旧対応・ヒアリング・SEO設計・コーディング・デザイン
- 制作のポイント:老朽化コードの根本改修と、内部構造からのSEO対策
大阪市生野区にある御幸森天神宮(みゆきもりてんじんぐう)は、およそ1600年の歴史を持つ神社です。仁徳天皇が休まれたと伝わる森を境内に持ち、都市部にありながら独特の静けさを保っている場所でもあります。
そんな御幸森天神宮から届いたのは、「ホームページの調子が悪い」というご相談でした。もともと、地域の方に神社を身近に感じてもらうために作られたサイトで、制作から15年が経過していました。サーバーを新しいものに移行した直後から、英語のエラーメッセージが表示されるようになってしまったとのことです。

緊急対応:15年前のコードが「息切れ」を起こした理由
まず着手したのは、表示エラーの応急処置でした。
ソースコードを確認すると、そこにあったのは15年前の技術で組まれたプログラムです。制作当時はiPhoneが普及し始めた頃で、当時としては十分に機能する設計でした。しかし、Webの技術は数年単位で大きく変わります。神社が刻んできた1600年という時間軸に対して、Web技術の15年はそれに匹敵するほどの変化があったとも言えます。
新しいサーバー環境に対応しきれず、古いプログラムがエラーを起こしていた、というのが今回のトラブルの正体でした。まずはこの部分を修正し、表示を正常な状態に戻すところから着手しています。
見えてきた本質的な課題:検索に出てこないという悩み
応急処置と並行して、宮司さんからもう一つの課題を伺いました。「最近、検索してもなかなか出てこなくなった」という悩みです。
これは単なる表示の問題より根が深いものでした。現在の検索エンジンの評価基準は年々厳しくなっており、いくら歴史や地域とのつながりが深い神社であっても、ページ内部の構造(コード)が古いままでは、その価値が正しく評価されません。つまり、表面のデザインを整えるだけでは、検索結果には反映されないということです。
この問題に対応するため、まず神社の歴史、宮司さんの想い、日々の運営など、外からは見えにくい情報を丁寧にヒアリングしました。そのうえで、既存のサイトに手を加えるのではなく、内部構造から新しく組み直す方針を選んでいます。
見た目だけを綺麗にするのではなく、検索エンジンが正しく内容を読み取れるよう、裏側の構造を一つひとつ整えていく。応急処置で終わらせることもできましたが、1600年続いてきた神社が次の10年、20年も検索から見つけてもらえるようにするには、根本的な改修が必要だと判断し、その旨を提案させていただきました。
リニューアル方針:「余白」を活かした情報設計
リニューアルにあたって意識したのは、流行のデザインを取り入れることではなく、神社という場所が本来持っている「余白」や「間」を、Web上でも感じられるようにすることでした。
境内を歩いたときに感じる、無駄のない静けさ。この感覚を画面越しにも伝えるにはどうすればいいか。宮司さんとの対話を重ねながら、情報の取捨選択とレイアウトの設計を進めていきました。
コードを一行ずつ見直していく作業は、境内の掃除にも近いものがあります。不要なものを取り除いていくことで、もともとその場所にあった清々しさが、結果として立ち上がってくる。今回のリニューアルは、派手さを加える作業ではなく、本来の魅力を邪魔しないための整理作業だったと言えます。
老朽化サイトの改修は「表示」と「検索」の両輪で
今回の対応をまとめると、次の3点になります。
- サーバー移行に伴うエラーへの緊急対応
- 古いコード構造がSEOを妨げていた問題の特定と、根本からの再構築
- ヒアリングに基づいた、その場所らしさを損なわない情報設計
15年前に作られたサイトは、当時としては十分な役割を果たしていました。ただし、サーバー環境や検索エンジンの評価基準は年々変わり続けるため、表示上の問題がなくても、内部的には評価を下げてしまっているケースが少なくありません。
同様に「古いホームページのエラーに困っている」「最近検索に出てこなくなった」という神社・寺院・地域の事業者の方は、一度ご相談ください。表示の修復だけでなく、検索面も含めた根本的な見直しに対応いたします。