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民泊・ゲストハウスにホームページは必要?LPとの違いを「お客さま目線」で考える

最終更新:2026年05月23日

民泊・ゲストハウスにホームページは必要?LPとの違いを「お客さま目線」で考える

こんにちは、湖と月デザインです。

民泊やゲストハウスの開業を準備している方、あるいはすでに営業しながら「もっとちゃんとWebで発信していきたい」と思い始めたオーナーさんから、「ホームページってやっぱり必要ですか? AirbnbじゃらんのOTAに登録しているし、縦に長いLP(ランディングページ)だけでも十分じゃないでしょうか?」というご相談をよくいただきます。

結論から言ってしまうと、どちらが正解かは、お店によって違います。ただ、民泊やゲストハウスには、飲食店や美容室とはちょっと違う、宿泊業ならではの事情があります。

では、何を基準に選べばいいのでしょうか。予算や更新の手間ももちろん大切ですが、その前にもっと根っこにある、大切な基準があります。

それは、「あなたの宿には、どんなお客さまが泊まりに来て、何を求めているのか」ということです。

今回は、「うちの宿にはどっちが似合うんだろう?」と迷ったときに、数字やシステムではなく「お客さまの顔」から整理していく考え方をお話しさせてください。

予算の前に「お客さまの顔」を思い浮かべる

予算の前に「お客さまの顔」を思い浮かべる

たとえば、同じ「民泊・ゲストハウス」でも、お客さまが求めている時間や体験はまったく違います。

A宿: 旅の途中、今夜の宿をさっと探しているバックパッカー。空きがあって、清潔で、アクセスがよければそれでいい。

B宿: 地方移住の候補地を訪れる夫婦。オーナーの人柄、地元の食材への想い、宿の名前の由来まで調べてから、「ここだ」と思った宿に直接連絡してくる。

A宿のお客さまが求めているのは「空室、料金、場所」というスピーディな情報です。一方、B宿のお客さまは「どんな人が運営しているの? 朝ごはんは? 近くにどんな場所がある?」と、大切な一夜を預けられる宿かどうか、じっくり調べてから予約を入れます。

「サッと背中を押してあげる」のが得意なのが1枚で作るLP。 「じっくりと世界観を伝えて安心してもらう」のが得意なのがホームページです。

あなたの宿に泊まりに来てくれるのは、どんな人たちでしょうか。

OTA(予約サイト)があるのに、なぜホームページが必要なの?

飲食店と違って、民泊やゲストハウスにはAirbnbじゃらんbooking.comといったOTA(予約サイト)という選択肢があります。「OTAに登録しているし、ホームページはなくてもいいんじゃ?」と感じるのは、自然なことです。

ただ、OTAには3つの壁があります。

① 手数料がかかる

OTAを経由した予約には、プラットフォームへの手数料が発生します。客単価が高くないゲストハウスや民泊にとって、この積み重なりは少しずつ効いてきます。ホームページからの直接予約が増えると、その分が手元に残ります。

② 宿の世界観が伝えきれない

OTAのページは、どの宿も同じテンプレートで並んでいます。開業までの物語、オーナーの人柄、地元への愛着。そういった「宿の体温」を伝えるには、どうしても限界があります。

③ お客さまとの関係がOTA頼みになる

OTA経由で来てくださったお客さまは、次に来るときもOTAを使うのが自然な流れです。あなたの宿と直接つながれる場所が、どこにもない状態が続きます。

ホームページは、こうしたOTA依存から少しずつ自立していくための、あなたの宿の「自分の場所」です。

お客さまは、どのSNSにいる?(年齢・男女別の特徴)

お客さまは、どのSNSにいる?(年齢・男女別の特徴)

宿探しって、実は「検索」だけではありません。ふと流れてきた写真に惹かれたり、誰かの投稿を見てはじめて知ったり。だから、お客さまが普段どこにいるかを考えることも、とても大切なことなんです。

宿に来てほしいお客さまの顔が浮かんだら、次はその人たちが「普段どこにいるか(どのSNSを使っているか)」を考えてみます。SNSから、LPやホームページへ案内する流れを作るためです。

SNSの種類

主な年齢層

男女比の傾向

宿探しにおける特徴と空気感

Instagram

20代〜40代

女性がやや多め

部屋の雰囲気・朝食・ロケーションを視覚で探す。古民家や手作り感が響きやすい。

TikTok

10代〜20代

男女ほぼ半々

動画の勢いで「ここ泊まりたい!」という衝動をつくる。インバウンド旅行者にも届きやすい。

X(旧Twitter)

20代〜40代

男性がやや多め

「この宿よかった」という口コミが広がりやすい。オーナーの飾らない日常発信が共感を呼ぶ。

Facebook

40代〜60代

男性がやや多め

地域コミュニティや移住関連グループでの口コミ。長期滞在・移住検討層に届きやすい。

たとえば、「20〜30代の女性に、古民家の風情や手作りの朝ごはんを体験しに来てほしい」なら、InstagramからLPへつないでサッと予約してもらう流れが美しく機能します。

逆に、「40代以上のご夫婦に、地域の暮らしや食文化をゆっくり味わってほしい」なら、FacebookやGoogle検索からホームページへ訪れてもらい、宿の物語をじっくり読んでいただく方が、きっとしっくりくるはずです。

タイプ別比較:LPで十分な宿、ホームページが向いている宿

お客さまの顔と、使っているSNS。そこから見えてくる「あなたの宿に似合うWebの形」を、少し具体的に表にまとめてみました。

比較項目

LP(ランディングページ)で十分な宿

ホームページが向いている宿

お客さまの層

トレンドに敏感な10〜30代が中心

じっくり宿を選びたい30代〜シニア層

求めている体験

「話題のゲストハウス」にサッと泊まる

「オーナーの想い・土地柄・空気感」を含めて選ぶ

集客の入り口

InstagramやTikTok、OTAからの流入

「地域名+古民家宿」など、丁寧な検索

Webの役割

迷わせず、最短で「予約」へ導く

宿の物語を伝え、深く「共感」してもらう

OTAとの関係

OTA経由が中心でも成立しやすい

直接予約を育てて、OTA依存を減らしていける

飲食店と違い、宿泊業はお客さまが「一晩を預ける」だけに、予約前の情報収集がとても丁寧です。だからこそ、世界観をじっくり伝えられるホームページが、長い目で見て宿の力になっていきます。

更新機能(microCMS等)は必要?

「自分たちでお知らせを更新できるようにしたい」というご要望も多いですが、現場の状況によっては「あえて入れない」という選択も、ひとつの正解なんです。

項目

更新機能を入れたほうがいい場合

無理に入れなくてもいい場合

運営状況

季節のプランや周辺イベント情報の更新が頻繁にある

チェックイン対応や清掃で忙しく、Web更新まで手が回らない

更新の目的

宿泊プランや地域情報を常に新鮮に保ちたい

基本情報は固定で、日々の発信はSNSで十分

立派な仕組みを入れても、結局忙しくて「誰も触らなくなってしまった…」となるくらいなら、最初からシステムは入れず、日々の発信は使い慣れたInstagramやXに任せる。そんな「引き算」も、宿の景色をきれいに保つための大切なデザインだと思います。

もし更新機能を入れる場合でも、重たいWordPressである必要は必ずしもありません。宿の現場って、想像以上に忙しいものです。「難しい管理画面を覚える」より、「今日のお知らせを迷わずサッと更新できる」ほうが大切な場面もあります。お知らせや宿泊プランを書き換えるくらいなら、もっと軽やかでサクサク動く「microCMS」という選択肢もあります。現場のオーナーさんが迷わず使える心地よさがあって、湖と月デザインでもよくおすすめしています。

民泊・ゲストハウスにホームページは必要?湖と月デザインの考え方

お宿を探すとき、最近はGoogleマップ(Googleビジネスプロフィール)から見つけるお客さまが本当に増えました。Googleビジネスプロフィールの活用(MEO対策)についてはこちらの記事でもお話ししていますが、まずはマップからたどり着ける「公式な案内所」として、ホームページやLPを整えておくのが基本になります。

そのうえで、私たちが考えるシンプルな結論はこうです。

  • SNSやOTAから来て、ひとつの行動(予約)をしてほしいなら「LP」
  • 検索から来て、宿の空気を丸ごと愛してほしいなら「ホームページ」

湖と月デザインでは、一過性のバズを狙ったり、無理な売り込みをするよりも、質の高い情報をきちんと置いて、検索からお客さまを「待つ」ような集客を大切にしています。だからこそ、宿の余白や、オーナーの体温までを丁寧に伝えられるホームページをご提案することが多いんです。

大切なのは「どうやって来てもらいたいか」です

民泊・ゲストハウスにとって一番大切なのは、「どうやって作るか」「何を作るか」の前にある、もっとシンプルなことです。

「どんなお客さまに、どんな気持ちで扉を開けてもらいたいか」ということです。その想いさえはっきりすれば、あなたの宿に必要な「Webの形」はごく自然に見えてくるはずです。

「うちの宿のお客さまには、どういう形が似合うんだろう?」 もしそんなふうに迷われたら、一人で抱え込まずに、一度頭の中を整理するつもりでお気軽にご相談くださいね。

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