滋賀のホームページ制作ブログ

いいホームページとは?ブレないための企画と制作準備

最終更新:2026年04月23日

いいホームページとは?ブレないための企画と制作準備

こんにちは。湖と月デザインです。

手間暇をかけたのに、うまく魅力が伝わらない。

もしそんな経験があるとしたら、それはデザインや技術のせいではないかもしれません。

これまでの記事では、デザイン編として「見た目ではなく、理解を邪魔しない設計」を、そして実装編として「ストレスのない使いやすさと速さ」についてお話ししてきました。

でも、制作の現場からみると、それら技法の前に「どう在るか」という仕組みがちゃんと決まっているかどうか。そこで、ホームページの根幹が決まってしまうと思うんです。

土地を買って家を建てるのと同じかもしれません。

立派な柱を立てる前に、まずはその土地で「どんなふうに暮らしたいか」を自分に問い直す。

そんな、企画と制作準備のお話です。

結論「いいホームページは、作る前にブレない仕組みを作ること」

どれだけ最新の技術を詰め込んでも、作る側の「仕組み」が揺らいでいると、訪れた人は迷子になってしまいます。

ここで言う「仕組み」とは、難しいシステムのことではありません。「誰に・何を・どう届けるかが言語化され、判断に迷わないための基準が揃っていること」を指します。

いいホームページとは、作る前にこのブレない仕組みが示されているものです。

そのために必要な、いくつかの大切な準備を整理してみました。

いいホームページは、作る前にブレない「仕組み」を作ることのイメージ

本質①:「誰のため、何のためか」を言葉にする

ホームページを作る、というのは新しい事業を作ることです。そこには、招きたい相手がいて、渡したいお土産があるはず。まずはそれを、曖昧なイメージのままにせず、しっかりとした言葉として定着させます。

問いかけること

その言葉が持つ「仕組み」の役割

具体的な深掘りのヒント

誰に届けるのか

迷ったときの「宛先」になる

街角ですれ違う、あの方の顔が浮かぶまで。

何をしてほしいのか

サイトの「出口」を照らす

読み終えたあと、電話をかけたいか、安心したいか。

どんな価値を渡すのか

相手に手渡す「お土産」になる

そのサービスが、相手の明日をどう少しだけ良くするか。

どんな温度で接するか

関係性の「距離感」を決める

丁寧な敬語か、親しみやすい隣人のような言葉か。

本質②:ターゲットではなく「心の状況」を捉える

本質①が「誰に向けるか」という宛先の住所だとすれば、本質②は「その人が今、どんな気持ちでそこに立っているか」というタイミングを捉える話です。

私たちは、人を「30代男性」といった数字だけで区切るのが、少し苦手です。それよりも、マキノサニービーチに立っている人が「ただ景色を眺めているのか」「泳ぎ出そうとしているのか」という「状況」に寄り添いたいと考えています。

訪れた人の「今の状況」

デザインと情報の「差し出し方」

例え話

なんとなく、知りたい

信頼を置き、役立つ情報を適切に。

ドライブ中に、ふと気になる看板を見つけた時。

他と、比べてみたい

自分たちならではの魅力を誠実に。

地元の直売所で、どの野菜を連れて帰るか悩んでいる時。

今すぐ、助けてほしい

迷わせず、最短で「答え」に導く。

突然の雨で、雨宿りする場所を大急ぎで探している時。

本質③:コンセプトという名の「羅針盤」

コンセプトとは、ただの基準ではなくて、「迷ったときに立ち返るための判断基準」です。これがあるから、少し荒れた日でも船は迷わずに進めます。

羅針盤の要素

決めておくべき「仕組み」の中身

実務での意味

何者であるか

自分たちの「根っこ」にあるアイデンティティ。

「私たちは、こういう者です」という自己紹介。

何を主張するか

単なる説明ではなく、自分たちの「意志」。

誰に何を言われても譲れない、商いの美学。

どう思われたいか

訪れた人の心に残る「読後感」の設計。

信頼、親しみ、あるいは背筋が伸びるような緊張感。

あえてやらないこと

他との違いを際立たせるための「引き算」。

ターゲットを広げすぎず、自分たちの色を守る勇気。

ベネフィット

手に入れたあとの「変化」の約束。

サービスを受けたあとの、清々しい気持ち。

世界観のトーン

言葉・写真・余白の「呼吸」を合わせる。

全体の質感を、ひとつの旋律のように整えること。

本質④:ユーザーの「流れ」を設計する

人はホームページを「読む」というより、川の水が流れるように「通り抜けていく」ものです。点(ページ)をバラバラに作るのではなく、心地よい体験の流れを作ります。

体験のステップ

意識すべき「水の流れ」

情景に例えると

入り口

どこから来て、最初の一歩を踏み出すか。

なぎさ公園に、ふらりと足を踏み入れる。

気づき

目に飛び込んできたもので、何を感じるか。

湖面に反射する光を見て、「きれいだな」と立ち止まる。

納得

読み進めるうちに、どう心が動くか。

案内板を読みながら、その土地の歴史に深く頷く。

出口

最後にどこへ向かい、何を残していくか。

満ち足りた気持ちで、次の目的地へ歩き出す。

本質⑤:情報を「用意」せず「精査」する

コンテンツ(実績やサービス紹介)は、ただそこにあるだけでは足りません。それぞれに役割を持たせ、「どの順番で差し出すのが、相手にとって一番優しいか」を精査します。

コンテンツの種類

役割という名の「仕掛け」

サービス詳細

相手の「不便」を「便利」に変える約束。

制作実績

「これまでの歩み」を見せて、安心を渡す。

コンセプト

「なぜやっているか」という熱を伝える。

FAQ(よくある質問)

相手の不安を先回りして、そっと取り除く。

よくある「立ち止まってしまう」失敗

準備が足りないと、ホームページはいつの間にか「幽霊船」のように漂い始めてしまいます。

失敗のパターン

その結果、どうなってしまうか

対策としての考え方

情報を全部載せる

誰にも刺さらない、ただの「箱」になる。

勇気を持って「一番言いたいこと」に絞る。

他社をそのまま真似る

借り物の言葉は、すぐにバレてしまう。

自分の足元にある、独自の文脈を掘り起こす。

作りながら考える

軸がブレ続け、いつまで経っても完成しない。

最初に「仕組み」という骨組みを固めておく。

余談:ときには「まず、漕ぎ出す」ことも

ここまで「設計が大事だ」と言ってきましたが、あんまり考えすぎて動けなくなるのも、ちょっと寂しいですよね。

以前の記事『とにかく作れ。とにかく出せ。改善して、また作れ。』でお話ししたように、不格好でもまずは小さな舟を出してみる。そこから見える景色で、また舵を直していけばいい。

大切なのは「何も考えない」ことではなく、「今はここまで、という意思を持って漕ぎ出す」こと。
それもまた、ひとつの「仕組み」だと思うんです。

結論:いいホームページとは「作る前に意思が通っている状態」である

「デザイン(見た目)」も「実装(使いやすさ)」も、すべてはこの「企画(仕組み)」という根っこの上に成り立つものです。

  • デザイン: その意思を、目に見える形に翻訳する。
  • 実装: その意思を、滞りなく相手に届ける。
  • 企画: その意思が、どこへ向かうべきかを決める。

この3つが揃って、はじめてホームページは単なるツールを超えて、誰かとつながる「場所」になります。

もし、あなたの中にある「まだ言葉にならない想い」をどう形にすればいいか迷ったら、ぜひ私たちのような制作事務所を頼ってください。技術の話の前に、まずはゆっくりとお話を聞くところから、始めてみませんか。

contact ご相談フォーム

Blog 関連記事

湖と月デザインの制作事例