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御幸森天神宮

御幸森天神宮さま

https://miyukimori.net/

大阪市生野区にある御幸森天神宮(みゆきもりてんじんぐう)は、およそ1600年の歴史を持つ神社です。仁徳天皇が休まれたと伝わる森を境内に持ち、都市部にありながら独特の静けさを保っている場所でもあります。

制作期間 3ヶ月

  • ヒアリング
  • Web制作企画
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  • デザイン制作
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  • WordPress化
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ホームページ制作のこだわり

こだわりポイント概要

  • クライアント:御幸森天神宮(大阪市生野区)
  • 依頼内容:サーバー移行後の表示エラー対応/サイトリニューアル
  • 担当範囲:緊急復旧対応・ヒアリング・SEO設計・コーディング・デザイン
  • 制作のポイント:老朽化コードの根本改修と、内部構造からのSEO対策

大阪市生野区にある御幸森天神宮(みゆきもりてんじんぐう)は、およそ1600年の歴史を持つ神社です。仁徳天皇が休まれたと伝わる森を境内に持ち、都市部にありながら独特の静けさを保っている場所でもあります。

そんな御幸森天神宮から届いたのは、「ホームページの調子が悪い」というご相談でした。もともと、地域の方に神社を身近に感じてもらうために作られたサイトで、制作から15年が経過していました。サーバーを新しいものに移行した直後から、英語のエラーメッセージが表示されるようになってしまったとのことです。

神社がホームページを持つこと自体、実はめずらしい

神社のホームページ開設率と宗教法人数の推移を示す図

本題に入る前に、神社を取り巻く状況を少し整理しておきます。全国でホームページを開設している神社は、わずか2,047社。全国の神社数からすると3%に満たない数字です(データのじかん「地方の神社が直面する深刻な課題解決の『絶対条件』はDX」)。総務省の調査では一般企業のホームページ開設率は90%を超えているので、神社という業態がいかにデジタル化から取り残されやすいかがわかります。

背景には、神社・寺院そのものの数の変化もあります。文部科学省の「宗教統計調査」によると、宗教法人としての神社・寺院数は2006年の18万2,868から2021年には17万9,952まで減少しました(bizly「寺院・神社のDX化」)。人口減少や後継者不足が、護持運営そのものを難しくしているという指摘もあります。

そう考えると、御幸森天神宮さまが15年前の時点でホームページを持ち、地域の方に神社を身近に感じてもらう努力を続けてこられたこと自体、決して当たり前のことではありません。今回のご相談は、その積み重ねを次の時代につなぐための相談でもありました。

15年前のホームページが抱えていたリスク

古いWordPressサイトを取り巻く現実を示す図

もう一つ、客観的な数字を見ておきます。WordPressは世界のCMS市場の約41%を占める最大手のシステムですが、その規模の大きさゆえに、攻撃の主要な標的になり続けているとも言われています(NILTOナレッジ「2026年版WordPress脆弱性対策」)。WordPressサイトの28%は、サポートが2018年に終了しているPHP5.6未満をいまだに使用しているという調査もあります(Kinsta「データで読み解くWordPressの安全性」)。

日本の中小企業サイトの82%はWordPressで作られており、週あたり170件ペースで新しい脆弱性が報告される時代になりました(Qiita「日本の中小企業サイトの82%がWordPress」)。攻撃の約56%は、本体ではなくプラグインの脆弱性を突いたものだとも言われています(AeyeScan「WordPressセキュリティ強化」、出典:Wordfence)。

御幸森天神宮のサイトは、まさにこの状況の中にありました。制作から15年。地域の方に神社を身近に感じてもらうために作られたサイトで、サーバーを新しいものに移行した直後から、英語のエラーメッセージが表示されるようになってしまった、というご相談でした。

緊急対応:15年前のコードが「息切れ」を起こした理由

まず着手したのは、表示エラーの応急処置でした。

ソースコードを確認すると、そこにあったのは15年前の技術で組まれたプログラムです。制作当時はiPhoneが普及し始めた頃で、当時としては十分に機能する設計でした。しかし、Webの技術は数年単位で大きく変わります。神社が刻んできた1600年という時間軸に対して、Web技術の15年はそれに匹敵するほどの変化があったとも言えます。

新しいサーバー環境に対応しきれず、古いプログラムがエラーを起こしていた、というのが今回のトラブルの正体でした。まずはこの部分を修正し、表示を正常な状態に戻すところから着手しています。

見えてきた本質的な課題:検索に出てこないという悩み

応急処置と並行して、宮司さんからもう一つの課題を伺いました。「最近、検索してもなかなか出てこなくなった」という悩みです。

これは単なる表示の問題より根が深いものでした。企業や団体のホームページへのアクセスのうち、80〜90%は検索エンジン経由だと言われています(DSマガジン「古い企業ホームページのデメリット」)。つまり検索結果に出てこなくなるということは、訪れる人の大半につながる入り口を失うのとほぼ同じ意味を持ちます。

ホームページへのアクセス経路と検索流入の重要性を示す図

現在の検索エンジンの評価基準は年々厳しくなっており、いくら歴史や地域とのつながりが深い神社であっても、ページ内部の構造(コード)が古いままでは、その価値が正しく評価されません。つまり、表面のデザインを整えるだけでは、検索結果には反映されないということです。

この問題に対応するため、まず神社の歴史、宮司さんの想い、日々の運営など、外からは見えにくい情報を丁寧にヒアリングしました。そのうえで、既存のサイトに手を加えるのではなく、内部構造から新しく組み直す方針を選んでいます。

見た目だけを綺麗にするのではなく、検索エンジンが正しく内容を読み取れるよう、裏側の構造を一つひとつ整えていく。応急処置で終わらせることもできましたが、1600年続いてきた神社が次の10年、20年も検索から見つけてもらえるようにするには、根本的な改修が必要だと判断し、その旨を提案させていただきました。

観光の視点から見ても、神社の「見つけやすさ」は無視できない

今回のリニューアルでは、地域の方への接点だけでなく、もう少し広い視点も意識しました。2025年の訪日外国人旅行者数は4,268万人と、過去最多の水準に達しています(観光庁「訪日外国人旅行者数・出国日本人数」)。観光庁の訪日外国人消費動向調査(2024年)でも、「日本の歴史・伝統文化の体験」を旅行目的に挙げる訪日外国人の割合は年々増加しており、神社・寺院への参拝は多くの旅行者が優先するアクティビティの一つになっています(Digima Japan「寺社仏閣のインバウンド集客ガイド」)。

訪日外国人旅行者数と神社・寺院参拝の人気を示す図

御幸森天神宮は、大阪市内という立地にありながら、都市の喧騒から切り離された独特の静けさを持つ場所です。地域の方にとっての身近な神社であると同時に、こうした「歴史・伝統文化を体験したい」という関心を持つ人にとっても、本来出会えるはずの場所だと感じました。検索に出てこないままでは、その出会いの機会そのものが失われてしまいます。今回の改修は、地域とのつながりを保ちながら、こうした新しい関心にも開かれた状態を取り戻す作業でもありました。

リニューアル方針:「余白」を活かした情報設計

リニューアルにあたって意識したのは、流行のデザインを取り入れることではなく、神社という場所が本来持っている「余白」や「間」を、Web上でも感じられるようにすることでした。

境内を歩いたときに感じる、無駄のない静けさ。この感覚を画面越しにも伝えるにはどうすればいいか。宮司さんとの対話を重ねながら、情報の取捨選択とレイアウトの設計を進めていきました。

コードを一行ずつ見直していく作業は、境内の掃除にも近いものがあります。不要なものを取り除いていくことで、もともとその場所にあった清々しさが、結果として立ち上がってくる。今回のリニューアルは、派手さを加える作業ではなく、本来の魅力を邪魔しないための整理作業だったと言えます。

老朽化サイトの改修は「表示」と「検索」の両輪で

今回の対応をまとめると、サーバー移行に伴うエラーへの緊急対応、古いコード構造がSEOを妨げていた問題の特定と根本からの再構築、そしてヒアリングに基づいた、その場所らしさを損なわない情報設計。この3つになります。

  • サーバー移行に伴うエラーへの緊急対応
  • 古いコード構造がSEOを妨げていた問題の特定と、根本からの再構築
  • ヒアリングに基づいた、その場所らしさを損なわない情報設計

15年前に作られたサイトは、当時としては十分な役割を果たしていました。ただし、サーバー環境や検索エンジンの評価基準は年々変わり続けるため、表示上の問題がなくても、内部的には評価を下げてしまっているケースが少なくありません。「動いているから大丈夫」という状態は、裏側では静かにリスクが積み上がっていることもあります。全国の神社の97%以上がまだホームページすら持てていない中で、すでにサイトを持っている神社・寺院にとっては、それをきちんと機能する状態に保つこと自体が、次の世代への大切な引き継ぎになるのではないかと思います。

同様に「古いホームページのエラーに困っている」「最近検索に出てこなくなった」という神社・寺院・地域の事業者の方は、一度ご相談ください。表示の修復だけでなく、検索面も含めた根本的な見直しに対応いたします。

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