こんにちは、湖と月デザインです。
障子ごしにやわらかく入る光、木の手ざわり、墨のにじみ。余白があるから、ひとつひとつのものが、ゆっくり目に入ってくる。和の空間には、そんな「静けさ」があります。
お店や宿、工房のホームページにも、あの静けさを持たせたい。そう考える事業者さんが、少しずつ増えているように感じます。ただ、「和モダンで」と言っても、思い描くものは人それぞれです。費用はどのくらいかかるのか、和柄や筆文字を使えば和モダンになるのか、おしゃれでも集客につながるのか。
この記事では、和モダンなホームページ制作について、データを交えながら、デザインの考え方、費用の目安、失敗しないためのポイントを整理しました。
この記事のポイント
- 和モダンは、「和の要素を足す」ことではなく、素材感・シンプルな美・再解釈・調和で「静けさ」をつくる表現です
- 2025年の訪日外国人旅行者は約4,268万人、旅行消費額は9兆4,549億円。和の魅力を、ホームページで伝える機会は広がっています
- サイトの第一印象は、ごく短い時間で決まります。信頼性を判断したコメントの46.1%が「デザイン・見た目」に触れていました
- 制作費の目安は、1ページ中心で44万円〜、下層9ページ程度で88万円〜(いずれも当社の場合・税込)。機能つきのサイトは個別の見積もりです
- 失敗しないコツは、和の要素を詰め込みすぎず、写真・スマホ・問い合わせ導線まで、ひと続きで設計することです
和モダンなホームページとは?

和モダンは、「静けさ」をつくるデザイン
和モダンは、和の伝統的な要素を取り入れながら、現代的なレイアウトや使いやすさと組み合わせたデザインです。私たちは、その本質を「静けさをつくること」だと考えています。和の要素を並べることが目的ではなく、見る人が、ふっと息を整えられる空気をつくること。そのための要素は、大きく4つあります。
要素 | ホームページでの表れ方 |
素材感 | 木・和紙・石・竹・土など、自然の素材の質感が伝わる写真や、背景のテクスチャ |
余白 | 情報を詰め込みすぎず、何もない場所をあえて残す。静けさと上質さの、いちばんの源になる |
色 | 墨、生成り、深い緑、藍、落ち着いた茶色など、自然の中にある、にごりのある色を中心にする |
調和 | 色・写真・文字・余白が、サイトのどのページでも、同じ空気でそろっている |
ここに、格子や和柄、明朝体といった「和の記号」を、少しだけ添えます。ただし、和柄や筆文字を多用すれば和モダンになるわけではありません。大切なのは、事業の魅力やターゲットに合わせて、和の要素を適切に取り入れることです。
まず決めたい、「上質な和」か「やさしい和」か
和と聞いて思い浮かべる印象は、人によって違います。大きく分けると、次の2つの方向があります。
方向性 | 印象 | 色づかい | 合いやすいお店 |
上質な和 | 静か、深い、凛としている | 墨、藍、深緑、濃い茶を基調に、余白を広くとる | 老舗の旅館、料亭、工房、茶室のある店 |
やさしい和 | やわらかい、親しみやすい、あたたかい | 桜色、若葉色、生成り、薄い藍など、淡い色を重ねる | 和菓子店、カフェ、体験型の宿、女性向けのサービス |
色を迷うときは、ブランドのイメージに近い、日本の草花や季節の景色を思い浮かべるのがおすすめです。梅や桜のようなやわらかさなのか、冬の竹林のような凛とした感じなのか。そこから、色の方向が見えてきます。
和柄も、同じように考えます。丸みのある雪輪や七宝は、おだやかでやさしい印象に。直線的なうろこや矢絣は、きりっとした上品さに。ただし、使うのは「少しだけ」です。背景のごく薄い模様や、見出しのそばの小さなあしらいくらいで、十分に和の空気は伝わります。
色は、「見え方の違い」にも気を配る
和の色は、墨と生成り、藍と深緑のように、にごりのある色どうしを重ねることが多くなります。きれいですが、色の差が小さい組み合わせは、見る人によっては区別しづらいことがあります。

色の見分け方には、生まれつきの個人差があります。日本人では、男性の約5%、女性の約0.2%。白人は、その倍くらいの頻度とされています。海外の文献でも、男性の割合は、ヨーロッパ系で約7〜8%、東アジア系で約4〜5%と報告されています。つまり、ヨーロッパの方は、色の見分けに特性を持つ割合が、やや高いということです。海外からのお客さまを想定するなら、なおさら気にしておきたい点です。
- 文字と背景は、色の差だけでなく、明るさの差をしっかりつける(薄いグレーの文字を、生成りの背景に置かない)
- 「赤が必須項目」「緑が空席あり」のように、色だけで意味を伝えない。文字や記号も添える
- ボタンやリンクは、色に加えて、形・下線・文字で見分けられるようにする
和モダンの静かな色づかいと、見やすさは両立できます。色を決めたら、白黒にして見てみる、というのも手軽な確認方法です。
参照
和モダンのデザインを、パーツごとにひもとく
ここからは、デザインそのものの話です。余白、文字、写真、あしらい。ひとつひとつは小さなことですが、重なると、サイト全体の空気になります。データでわかっていることと、私たちが普段こころがけていることを、分けてお伝えします。
余白は、「読みやすさ」にも効く
余白は、静けさのためだけにあるのではありません。研究者たちが2004年に行った、ウェブ上の文章の読みやすさの実験(Chaparroら)では、文章のまわりに余白(マージン)があるほうが、読む速さと理解度に影響があり、参加者の満足度も高い傾向でした。一方で、行と行のあいだの広さは、読む成績には影響しないものの、好みには影響したそうです。
私たちは、次のような広さを目安にしています(これは調査結果ではなく、制作での経験則です)。
- 見出しの上は、広くあける。「ここから新しい話」と、ひと呼吸おけるように
- 文章は、1行を長くしすぎない。日本語なら、1行35〜40文字ほど
- 行間は、文字の大きさの1.8〜2倍ほど。明朝体は、ゴシック体より少し広めに
- 写真と文章のあいだも、詰めすぎない。写真を「飾る」ための余白をとる
文章は、思っているより読まれない

余白を広くとると、気になるのが、「文字をたくさん載せられない」ことかもしれません。でも、実はそれほど心配はいりません。Nielsen Norman Groupの分析では、ホームページを訪れた人が読む文字は、1ページの約20%(最大でも28%)でした。ページの文字が100語増えるごとに、増える滞在時間は、約4.4秒だけだったそうです。
この調査は2008年のもので、読まれ方は、今は少し変わっているかもしれません。ただ、「長い文章を、全部読んでもらえるとは限らない」という点は、今も変わらないと感じます。和モダンのサイトでは、見出しと、一文の短い説明、そして写真で、まず伝える。くわしい話は、読みたい人のために、奥のページに置く。そんなつくりが、余白とも相性がよいのです。
文字は、「明朝体」を、どこに使うか
和の雰囲気を出すとき、まず思い浮かぶのが明朝体です。ただ、サイトの文章すべてを明朝体にすると、小さな文字でかすれたり、スマートフォンでは、細い線が見づらくなったりします。私たちは、次のように使い分けています。
場所 | おすすめの使い方 |
見出し・キャッチコピー | 明朝体。大きな文字で、世界観をつくる |
本文 | 読みやすさ優先。ゴシック体か、太さのある明朝体。小さすぎない大きさに |
ボタン・ナビゲーション | ゴシック体など、くっきり見える文字。迷わず押せるように |
数字・日付・欧文 | 日本語の文字と、並べてなじむフォントを、別に選ぶ |
見出しだけ明朝体にするだけでも、ぐっと和の空気が出ます。文字の太さを、3種類ほどにしぼると、すっきりまとまります。
色は、「見やすさ」の基準を守りながら選ぶ
墨と生成りのような、やわらかい色どうしの組み合わせは、きれいな反面、文字が読みづらくなりがちです。ウェブの国際ガイドライン(W3CのWCAG 2.1)では、本文の文字と背景の明るさの比(コントラスト比)は、4.5:1以上、大きな文字(18ポイント以上、または太字14ポイント以上)は3:1以上が、基準になっています。

和モダンの色を決めるときは、見た目で選んだあとに、この数値で確かめます。ベースは生成りでも、本文の文字は、少し濃い墨色にする。淡い色は、背景や、あしらいにまわす。これだけで、静けさと読みやすさが、両立しやすくなります。
写真は、「本物」が、いちばん効く
写真は、和モダンのサイトの、空気そのものをつくります。

ひとつ、おもしろい事例があります。運転教習をおこなう会社(160 Driving Academy)が、トップページの写真を、よくあるストック写真から、実際の生徒が写った写真に替えたところ、お問い合わせ完了ページへの訪問が161%増え、登録ページへの訪問も38.4%増えたそうです(A/Bテスト、信頼度98%)。ひとつの会社の事例ですので、どこでも同じ結果になるとは限りません。ただ、「本物の写真は、信頼につながりやすい」ことを、うかがわせる例です。
私たちが、和モダンの写真で、とくに大切にしているのは、次の3つです。

- 光:自然光のやわらかい陰影が、素材の質感を引き立てる。朝や夕方の光も、うまく使う
- 引きと寄り:空間全体を見せる「引き」と、器や木目をとらえる「寄り」を、組み合わせる
- 人の手:職人の手や、料理を運ぶ手が写ると、「ここにいる人」の気配が伝わる
写真の色味も、サイトの色にそろえます。写真だけが派手に見えると、せっかくの静けさが、こわれてしまうからです。
和柄や、あしらいは、「脇役」にする
和柄や格子、墨のにじみといったあしらいは、使いすぎないのが、コツです。私たちは、次のような場所に、少しだけ使います。
- 背景:ごく薄い色の和柄を、一部のセクションだけに
- 見出しのそば:小さな線や、ひとつの模様を、アクセントとして
- 区切り:セクションの境目に、墨のかすれや、波のような線を
- 動き:ゆっくりとした、ふわっと現れる動き。早い動きや、派手な動きは避ける
目立たせたいのは、お店や商品そのものです。あしらいは、それをそっと支える「脇役」くらいが、ちょうどよいと考えています。
参照
- Chaparroら|Reading Online Text: A Comparison of Four White Space Layouts(2004年)
- Nielsen Norman Group|How Little Do Users Read?(2008年)
- W3C|WCAG 2.1 コントラスト(最低限)
- Wingify(VWO)|160 Driving Academy 事例
国内向けと海外向けでは、和モダンのつくり方を変える
同じ「和モダン」でも、日本の人に向けたサイトと、海外の人に向けたサイトでは、デザインの組み立てを変える必要があります。日本の人にとっての「あたりまえ」が、海外の人には伝わらないことがあるからです。
日本の人は、「情報の多さ」で安心する
意外かもしれませんが、日本の企業サイトは、海外のものより情報量が多い傾向があります。Fujitsuのブログ(2025年3月)は、日本の企業が国内向けにつくるサイトは、海外向けのサイトより情報が詰まっていることが多く、「情報が多いほど信頼されやすい」面があると指摘しています。MultiLingual誌(2018年)も、日本のお客さまは決める前に細かい情報を知りたがるため、情報を隠すと、かえって不信感につながりうると述べています。
つまり、国内のお客さまに向けた和モダンは、余白や静けさを大切にしつつも、料金、お部屋、アクセス、キャンセル規定といった「知りたい情報」は、きちんと見える場所に置く必要がある、ということです。余白を広くとりすぎて、情報が見つからないと、静かなデザインは、不安なデザインになってしまいます。
海外の人は、「文脈」から先に伝える
一方、海外のお客さまは、和の背景や作法を知らないことが多いはずです。ここからは、私たちの見立てです。海外向けのサイトでは、情報を足すよりも、次のような「わかる手がかり」を足すほうが、役に立つと考えています。
設計のポイント | 国内向け | 海外向け |
情報の量 | 料金・規定・アクセスなど、細かい情報を一覧で見せる | 最初は絞って見せ、予約に必要な情報を、順番に出していく |
言葉の添え方 | 和の言葉は、そのまま使える(「おもてなし」「旬」など) | 和の言葉に、短い説明を添える(「懐石」は、季節の料理を順に出す日本の伝統的なコース、など) |
文字の組み方 | 明朝体、縦書きが映える | 横書きが基本。欧文は、読みやすい欧文フォントを別に選ぶ |
写真 | 空間や、素材の質感を、静かに見せる | 「何が体験できるか」がわかる写真を足す(人が写る、手順がわかる、など) |
色の意味 | 朱や金は、おめでたい・上質な印象 | 色の受け取り方は国によって違う。赤は警告に見えることもあるため、ボタンの色などは慎重に |
予約・購入 | 電話や、日本の予約サービスが身近 | オンラインで完結できる。通貨・時差・キャンセル条件が、読んでわかる |
見る端末 | PCも、スマホも、年代によって使い分け | スマートフォンが中心になりやすい。小さな文字は避ける |
たとえば、旅館なら、国内向けは「お部屋・お料理・お風呂」の情報をじっくり、海外向けは「到着してから、チェックアウトまでの過ごし方」が、ひとめでわかる流れにする、といった具合です。ここまで変えるなら、ひとつのサイトに英語ページを足すだけでは足りないこともあります。国内向けと海外向けで、ページの構成から分けて考えるのがおすすめです。
「和モダン」の静けさは、そのまま持ち込めるのか
これも私たちの見立てですが、静けさや余白、素材感といった、和モダンの考え方そのものは、国をこえて受け入れられやすいと感じています。変えるべきなのは、世界観ではなく、「伝え方の順番」と「わかる手がかり」です。
世界観はそのまま、日本の人には情報を安心できる形で、海外の人には文脈をそっと添えて。この切り分けが、国内向けと海外向けの、いちばんの違いです。
参照
なぜ今、和の魅力を伝えるホームページが大切なのか
訪日客は、過去最高の規模に
観光庁の「インバウンド消費動向調査」2025年年次報告書によると、2025年の訪日外国人旅行者数は42,683,837人で、前年から15.8%増えました。訪日外国人の旅行消費額は9兆4,549億円。一般客1人あたりの旅行支出は22.9万円です。
日本を訪れる人が増えれば、旅館、飲食店、和菓子、工芸品など、「日本らしさ」を持つお店や工房に目を向ける人も増えます。そのとき、最初に見られるのは、多くの場合ホームページです。
参照
観光庁|インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書(PDF)
旅行者が求めているのは、「本物の地域体験」
Booking.comが2025年に34の国・地域の32,000人を対象に行った調査では、77%が「地域の文化を代表する本物の体験をしたい」と答え、73%が「旅行で使ったお金が地域に還元されてほしい」と答えていました。

「本物」を探す人が多いほど、お店や工房の歴史、素材、つくり手の想いを、きちんと言葉と写真で伝えることが大切になります。和モダンなデザインは、そのための「入口の空気づくり」です。
参照
Hospitality Net|Booking.com 2025年調査の紹介
伝統の担い手が減る中で、伝える力が必要になる
一方で、伝統的な産業は、厳しい状況にもあります。近畿経済産業局の資料によると、伝統的工芸品の生産額は約25年前と比べて約3分の1、従業員数は約2分の1に減りました(令和4年度時点)。京都市の伝統工芸品74品目でも、出荷額と従業員数は約15年前と比べて約2分の1になっています。

いいものをつくっていても、その価値が知られなければ、続けていくことが難しくなります。ホームページは、遠くの人にも、次の世代にも、価値を届けるための、いちばん身近な手段のひとつです。
参照
近畿経済産業局|frontline No.30(PDF)(伝統的工芸品産業振興協会、京都市伝統産業活性化推進審議会のデータ)
デザインは、ごく短い時間で「信頼」を左右する
第一印象は、50ミリ秒で決まる?
カナダ・カールトン大学のリンダーガード氏らの研究(Behaviour and Information Technology誌)では、見た目が心地よい、または不快と事前に評価されたウェブページを、わずか50ミリ秒だけ見せたところ、参加者の視覚的な魅力の評価が、より長く見たときの評価とよく一致していました。研究者は、第一印象が好意的でなければ、訪問者は他社との違いに気づく前にサイトを離れてしまう、と指摘しています。
50ミリ秒は、まばたきよりも短い時間です。内容を読む前に、「このサイト、なんだか好き」「なんだか違うかも」が決まってしまう。
和モダンの落ち着いた雰囲気は、この一瞬で、お店の世界観を伝える力になります。
参照
Nature|Web users judge sites in 50 milliseconds
信頼性を判断した理由の、約46%が「見た目」
スタンフォード大学のWeb Credibility Projectでは、2,440件のコメントを分析しました。サイトの信頼性を判断した理由のうち、46.1%が「デザイン・見た目」に言及していました。信頼できるかどうかを、人は、内容より先に、見た目で感じ取っているのかもしれません。

これは、人数ではなくコメント数を数えた調査で、20年以上前のものです。それでも、「見た目が信頼につながる」という考え方を裏づける、よく知られたデータです。老舗の旅館や、職人の工房ほど、「ちゃんとしたお店だ」と感じてもらえる見た目は、大切な土台になります。
参照
Stanford Web Credibility Project|How Do People Evaluate a Web Site's Credibility?
和モダンなホームページが向いている業種
和モダンは、さまざまな業種で活用できます。
- 旅館・ホテル
落ち着きや非日常感、おもてなしを伝える - 飲食店・日本料理店:
料理の美しさや店内の雰囲気を伝える - 和菓子店・食品ブランド
素材や製法、贈答品としての価値を伝える - 伝統工芸・工房
職人の技術やものづくりへの想いを伝える - 建築・工務店
木材や自然素材、空間の美しさを伝える - 美容・ウェルネス施設
静けさや上質な時間を演出する
同じ和モダンでも、旅館なら予約のしやすさ、工芸品店なら商品の魅力や購入までの流れなど、業種によって重視するポイントは異なります。
和モダンなホームページの制作費用の目安
制作費用は、ページ数、オリジナルデザインの範囲、写真撮影、更新のしくみ、予約やEC機能などによって変わります。「和モダンだから高い」「安い」と決まるものではなく、どこまでをつくるかで金額が動きます。
規模ごとの、費用のイメージ
私たちの制作料金を例にすると、次のとおりです。制作会社によって幅はありますが、予算を考えるときの、ひとつの目安にしてみてください。
規模 | 費用(税込) | 内容のイメージ |
トップページ+お知らせ・ブログ中心 | 44万円〜 | 世界観と基本情報を、1ページでしっかり伝える。工房や小さなお店向き |
トップページ+下層9ページ程度 | 88万円〜 | メニュー、お部屋、こだわり、アクセスなどを紹介する。旅館・飲食店・和菓子店向き |
EC・多言語・メディアなど機能つき | 個別に見積もり | 通販、海外向けの発信、読み物を育てるサイトなど |
このほかに、ドメインとサーバーの費用が、年額数千円〜かかります。公開後の保守・運用サポートは、必要に応じて、月額で追加するのが一般的です。
費用が変わるポイント
- オリジナルデザインの制作範囲
- 掲載するページ数や、原稿の量
- プロによる写真・動画の撮影
- アニメーションなどの演出
- 更新のしくみ(WordPress、microCMSなど)
- 予約・決済・ECなど、システムの導入
とくに和モダンなサイトでは、写真の質や見せ方が全体の印象に影響します。デザイン費用だけでなく、写真撮影や原稿づくりも含めて、予算を考えることが大切です。
制作期間と流れの目安
標準的な制作期間は、約3か月です。ECなど複雑なシステムがあるときは、さらに時間がかかることがあります。進め方は、次の10ステップがひとつの例です。

和モダンなサイトは、公開してからが本番です。季節ごとの写真やお知らせを入れ替えて育てていくほど、魅力が増します。運用のしかたまで含めて、最初に決めておくと安心です。
和モダンなホームページ制作で、失敗しない5つのポイント
① 和の要素を、詰め込みすぎない
和柄、筆文字、赤や金色などを多用すると、目指していた上質さとは違う印象になることもあります。ブランドに必要な要素を絞り、余白と色づかいで世界観を表現します。

色のバランスは、ひとつの目安として、ベースの生成りを7割、メインの墨・藍・深緑を2割5分、アクセントの朱や金を5%ほど、と考えるとまとまりやすくなります(調査データではなく、デザインでよく使われる目安です)。
② 写真の質に、こだわる
建物、料理、商品、職人の手仕事など、写真はブランドの魅力を伝える大事な要素です。デザインと写真の方向性をそろえて、サイト全体に統一感を持たせます。
③ 誰に、何を伝えるかを、はっきりさせる
高級感を重視するのか、親しみやすさを重視するのか。「上質な和」か「やさしい和」か、目指す方向でデザインは大きく変わります。ターゲットとサイトの目的を整理してから、制作に進みます。
④ スマートフォンでの見やすさを、忘れない
総務省の「令和6年通信利用動向調査」では、スマートフォンの世帯保有割合は90.5%でした。個人のスマートフォン保有割合も、8割を超えています。ほとんどの人が、スマートフォンでホームページを見る、ということです。

美しいレイアウトでも、スマートフォンで文字が小さかったり、操作しにくかったりすれば、使いやすいサイトとはいえません。余白、文字サイズ、メニュー、問い合わせボタンなどを、実際のスマートフォンで確認します。
参照
⑤ 問い合わせ・予約・購入への導線を、設計する
デザインにこだわるあまり、予約や問い合わせの方法がわかりにくくならないようにします。サイトの目的に合わせて、必要な情報と、次の行動へつながる導線を、適切に配置します。
制作会社を選ぶときに確認したいこと
和モダンなホームページを依頼するときは、価格だけでなく、次の点も確認しておきたいところです。
- 和の雰囲気やブランド表現に対応できるか
- 業種や事業の目的を理解してくれるか
- 写真や原稿づくりも相談できるか
- スマートフォン対応や、検索で見つけてもらうための設計を考慮しているか
- 公開後の更新・保守を相談できるか
- 見積もりに含まれる作業範囲が、はっきりしているか
「和モダンが得意」というだけでなく、事業の目的まで一緒に考えてくれる制作会社を選ぶことが大切です。
湖と月デザインが考える、和モダンなホームページづくり
和モダンなホームページは、和の雰囲気を表現するだけで完成するものではありません。そのお店やブランドが大切にしていること、商品やサービスの魅力、訪れた人に感じてほしいこと。それらをお話の中から整理して、デザインと情報設計に落としこむことが大切だと思っています。
見た目の美しさと、情報の分かりやすさ、使いやすさ。その両方を大切にしながら、事業の魅力が、ちゃんと伝わるホームページを目指します。写真撮影を含めたご相談も、お受けしています。
よくある質問
和モダンなホームページとは、どんなデザインですか?
伝統的な和の要素を取り入れながら、現代的なレイアウトや使いやすさを組み合わせたデザインです。素材感、シンプルな美、伝統要素の再解釈、調和とバランスが特徴とされます。和柄や筆文字を多用することが目的ではなく、余白や色づかいで静けさと上質さを表現します。
和モダンなホームページの制作費用は、どのくらいですか?
私たちの場合、トップページ+お知らせ・ブログ中心で440,000円〜、トップページ+下層9ページ程度で880,000円〜です(税込)。ECや多言語対応など、機能のあるサイトは個別の見積もりです。ページ数、写真撮影、更新のしくみ、システムの有無で、費用は変わります。
制作には、どのくらいの期間がかかりますか?
標準で約3か月です。ECなど、複雑なシステムを入れる場合は、さらにかかることがあります。ご相談から、ヒアリング、設計、デザイン、制作、公開、運用レクチャーまでの10ステップで進めます。
写真は、プロに撮影してもらったほうがいいですか?
和モダンなサイトでは、写真の質や見せ方が、全体の印象に大きく影響します。建物、料理、商品、職人の手仕事は、とくにプロの撮影が効果を発揮しやすい部分です。湖と月デザインでは、撮影を含めたご相談も受けています。
公開後の更新や保守は、お願いできますか?
はい。月額の保守・運用サポートは、任意のオプションとしてご用意しています。運用のレクチャーも、制作の流れの中に含まれています。
和柄や筆文字は、使ったほうがいいですか?
必須ではありません。和柄や筆文字を多用すれば和モダンになる、というわけではないので、ブランドの個性やターゲットに合わせて、控えめに取り入れるのがおすすめです。使う場合は、読みやすさを保つことを優先します。
和モダンの魅力を、伝わるホームページに
和モダンは、和の伝統と、現代的な使いやすさを重ねる表現です。訪日客は過去最高の4,268万人、旅行者の77%は「本物の地域体験」を求めています。そして、サイトの第一印象は、ごく短い時間で決まります。
和の魅力を大切にしながら、その価値が、必要としている人にちゃんと届くホームページを。旅館、飲食店、和菓子店、工房など、和の雰囲気を大切にする事業者さんからのご相談を、お待ちしています。

